2008年1月

　寒い日が続く中、センター試験のニュースが流れていました。私はセンター試験世代ではありませんが、その当時のことを思い出し、懐かしく、少し胸が苦しくなりました。当院でも今年受験を迎える患者さんがたくさんいらっしゃいます。皆さん、体調を崩さず、蓄えた力を出し切って欲しいと思います。春には明るい笑顔で診療室でお会いできることをお祈りしています。

　数年前から、衛生士学校の講義の一部を担当しています。歯科衛生士は国家資格ですし、とてもやりがいのある大切な仕事です。その卵たちに講義をするときに、どうすればプロ意識を持って、誇りややりがいを感じてくれるだろうかということを考えます。

　その結果、私の講義の更に1部分、実際に衛生士さんが行なう仕事については、当院の衛生士に講義を行なってもらうようにしています。私が講義を行なうよりも、身近な先輩たちが行なったほうが、現実味があり、より興味を持って聴いてもらえるかもしれないと考えたからです。

　昨日は彼女たちが講義を行なう日でした。数ヶ月前からシナリオを作り、私に駄目出しをされ、何度もやり直して作った講義です。私から見ても、興味深い講義になったと思いますし、学生も私の講義より聴いていた？気がします。たくましくなったスタッフが誇らしいとともに、学生にも、今後素晴らしい衛生士さんになってほしいと思います。

　昨年末から、待合室に新しい仲間がふえました。はと時計です。正面から見ると巣箱のような形をしていて、時計が普通にあるように見えるのですが、横の丸い巣箱の出入り口から1時間ごとに、元気な鳴き声と姿を見せてくれます。初めて病院に来られる方は、緊張や恐怖感があるかもしれません。特にお子様はお待ちになっている間、かなり緊張しているように見えます。少しでも早く緊張が解けるよう、一役買ってもらっています。新しい仲間をどうぞよろしくお願いいたします。

　明けましておめでとうございます。昨年お世話になった方々に感謝いたしますと同時に、今年も何卒宜しくお願いいたします。

　当院の今年の目標としては、
①患者様により多くの情報を適切に提供できるよう、横のつながり（他診療科、他医療機関、等々）を更に強化してスムーズな診療体系を構築したいと考えております。
②食育や構音といった、口の機能と社会性の関連を考えながら、治療を進めて行きたいと考えております。
③気持ちよく診療を受けられるよう、環境づくりや器具の衛生などには気をつけていますが、今年も更に推し進めたいと考えております。

　私個人も、各衛生士も、皆様のお力になれるよう今年1年全力で仕事に当たりたいと思いますので、どうぞこの1年宜しくお願いいたします。