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2011年6月22日

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 先週のお休みは石巻の親戚のお見舞いに行ってきました。皆さん被災されているのに、前向きに生活されており、健康そうで安心しました。震災から100日を越えてノコノコと顔を出すことに少し引け目を感じていましたが、喜んでいただけたようでむしろ私がホッとしました。

 しかし、親戚から数百メートルの所では全く跡形も無く街が消失しており、街中もまだ信号はついていないところもあり、お店も開いていないところも多く、生活はかなり不便そうでした。テレビ中継では伝わってこない、重苦しい空気感があり、晴れたお昼でしたが廃墟の中、車から降りるのも何か恐ろしく、ましてやその時の阿鼻叫喚の状態を想像すると、カメラなど向ける気にはなれませんでした。今回掲載している写真は、以前の日和山の画像を「るるぶ.com」様からのものです。来年の春にはこのような春霞ののどかな光景が広がっていれば良いなと思いながら、実際にはまだまだ時間がかかりそうでした。

 石巻でこのような状態ですから、気仙沼や釜石などではどうでしょう。また、途中通った塩釜なども、見た目の損傷以上に深い傷がある事を塩釜の方から伺いました。建物だけではなく、生活がもとに戻るにはかなり長い時間がかかると思います。大した事は出来ないまでも、仙台からの日帰りボランティアなどに積極的に参加しようと思いました。

 この報告は診療とは何も関係ありませんが、読まれた方が震災の傷を忘れずに、長い間支援を続ける事に繋がれば良いと思っています。みんなで進みましょう。

2011年6月17日

 しばらく忙しい日が続き、ブログのアップが途絶えていました。前回からの変化等についてご報告いたします。

 まずは、6月4日の「よい歯のコンクール」当院の患者さんが優秀賞を頂きました!!。ここ数年、当院の患者さんが「良い歯のコンクール」に参加する様になりました。むし歯がなく、歯ぐきも健康で、歯並びもよい生徒・児童が対象になるものですからまさに我々の目指すものです。少しずつ、目標に近づいてきている実感がありました。その中でも、優秀賞が出た事は驚きと喜びでした。これからもたくさんの喜びを患者さんと共有できるよう努力したいと思います。

 この段階で表彰される事は大変いい事なのですが、この状態を維持して初めて価値があります。そしてそれはとりもなおさず自分自身のためでもあります。その方には(その方だけでなく全ての県民の方々が)いい状態を自覚し、維持していただきたいと思います。

 その翌週、すなわち先週ですが、水曜日から金曜日まで日本臨床矯正歯科医会の例会への出席と、毎年たくさんの情報を頂き、勉強をさせて頂いている先輩のオフィスの見学の為にスタッフともども東京に出張してきました。主にメインテナンスに関する講義と、不安からの解消を導く手法の講義を伺いました。

 私個人では2年間勤めさせて頂いた日本臨床矯正歯科医会の理事を退任し、毎月の東京通いを卒業いたしました。今まで予約等でご迷惑をおかけしておりましたが、これからは少し融通が利きます。また宜しくお願いいたします。

 今週は1歳半検診に行ってきました。未来を担うお子様たちの姿は頼もしく、そしてその検診は楽しみです。皆様が歯の事で悩まない人生を送るためにも、少しでも力になれるよう、また頑張ります。

2011年6月 3日

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 今週は真っ赤なアマリリスと、ユリ、コチョウラン、手まり草、ドラセナレインボーを飾りました。燃え上がるような赤が元気を与えてくれます。草花はどのような状況でも力強く、私たちを応援してくれます。

 明日は、お昼から夕方まで「良い歯のコンクール」に参加してきますが、来週は水曜日から金曜日まで、日本臨床矯正歯科医会の例会に参加しています。今回は歯科衛生士も同行し、新任の鈴木にとっては初の対外的な勉強会になります。その後、親しくしていただいている先輩の医院の見学もあり、とても楽しみな1週間です。しっかり勉強して、皆様のお役に立てるようスキルアップして参りますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

2011年6月 2日

 今秋の土曜日は6月4日、「虫歯予防デー」です。当院の2代目院長である祖父の誕生日でもあります。その日を含む1週間は虫歯予防週間とされています。

 きっかけは語呂合わせだと思いますが、この機会に国民の皆様に健康意識を高めてもらおうと制定されたものだと思います。今でこそ、口は消化器官のはじまり、であるとか、口腔内細菌の体に与える影響であるとか、咬むことによる前頭葉の賦活化など、口と全身との関係は調査され、取りざたされるようになりましたが、戦後間もない頃は、多くのむし歯が蔓延していました。意識付けには必要だったのだと思います。

 今年も6月4日には「第59回秋田市良い歯のコンクール」が開かれます。健康な歯と歯ぐきを持った小学生・中学生が集まります。昔より良くなったとは言え、まだまだ秋田はむし歯の本数が多い県です。今の良い状態を良しとするのではなく、今後も末永くよい状態を維持することが本人のためだと思います。これをきっかけに多くの方の健康意識が高まると良いと思います。

 当日は、私を含め、当院のスタッフも「良い歯のコンクール」に参加、協力してまいります。午後の前半は休診となりますのでお許し下さい。

 むし歯を防ぐ試みには意味があります。

 平成17年度に行なわれた「歯科疾患実態調査」では、80歳での推測の平均歯数を9.8本と推定しています。平成5年では5.9本でした。かなり改善して来ていますが、まだ10本に達していません。そのような状態では入れ歯が必要となるでしょう。歳を取って、楽しみは主に食べること、そして人とおしゃべりをすることなどになっていきます。どちらも口を使うものなのに、入れ歯では自分の歯のように過ごす事は出来ません。入れ歯のない老後を迎えてもらうのが歯科医の希望です。

 「むし歯は治せば良い」との考えもありますが、治した部分は人工物です。必ず寿命があり、通常10年は持たないと言われています。次の治療ではもう少し歯を削り、とやっていくと何回か後に歯が折れ、抜歯になっていくことが多いです。そうして50代中ほどから急に歯の喪失が起こります。歯周病も加わります。

 この悪循環を防ぐためには、まず最初のむし歯を遅くすることが大切です。もちろん私たちはしっかりした治療を行なうよう努力していますが、材料の寿命は否めません。いつかは作り直す時が来ます。こうして歯は徐々に失われていきます。

 以上から、59回を迎えても、まだまだ「良い歯のコンクール」の役目は終わっていません。皆様もこれを期に、もう一度お口のメインテナンスを考えて見てはいかがですか。

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 写真は更地になったダイエー・辻兵跡地です。歯は無くなると、入れ歯やインプラント、すなわち人工物以外にはなり得ませんが、秋田は何度でも元気を取り戻せるはずです。中学校の頃、同級生とよくドムドムバーガーを食べに行きましたっけ。また元気な秋田が復活することも期待しています。

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山内歯科・矯正歯科 院長 山内 積

山内歯科・矯正歯科
http://www.yama-ortho.info/
院長 山内 積

【略歴】
1991
東北大学歯学部卒業
1991
東北大学歯学部矯正科入局
その後、矯正専門開業医勤務を経て
1997
山内歯科矯正歯科医院勤務
2004
山内矯正歯科医院開院
2012
山内歯科矯正歯科へ院名変更

【所属学会】
日本矯正歯科学会
日本口蓋裂学会
日本顎関節学会
日本顎変形症学会
日本臨床矯正歯科医会
東北矯正歯科学会