石巻訪問
先週のお休みは石巻の親戚のお見舞いに行ってきました。皆さん被災されているのに、前向きに生活されており、健康そうで安心しました。震災から100日を越えてノコノコと顔を出すことに少し引け目を感じていましたが、喜んでいただけたようでむしろ私がホッとしました。
しかし、親戚から数百メートルの所では全く跡形も無く街が消失しており、街中もまだ信号はついていないところもあり、お店も開いていないところも多く、生活はかなり不便そうでした。テレビ中継では伝わってこない、重苦しい空気感があり、晴れたお昼でしたが廃墟の中、車から降りるのも何か恐ろしく、ましてやその時の阿鼻叫喚の状態を想像すると、カメラなど向ける気にはなれませんでした。今回掲載している写真は、以前の日和山の画像を「るるぶ.com」様からのものです。来年の春にはこのような春霞ののどかな光景が広がっていれば良いなと思いながら、実際にはまだまだ時間がかかりそうでした。
石巻でこのような状態ですから、気仙沼や釜石などではどうでしょう。また、途中通った塩釜なども、見た目の損傷以上に深い傷がある事を塩釜の方から伺いました。建物だけではなく、生活がもとに戻るにはかなり長い時間がかかると思います。大した事は出来ないまでも、仙台からの日帰りボランティアなどに積極的に参加しようと思いました。
この報告は診療とは何も関係ありませんが、読まれた方が震災の傷を忘れずに、長い間支援を続ける事に繋がれば良いと思っています。みんなで進みましょう。