「自分を見失う?」
先日テレビで話題の人に対し「自分を見失っているのでは」とのコメントしていました。「自分を見失う」、日本語は深く、またこの言葉を作った先人は凄いなと思いました。
「自分」は一人称です。「自分を見失っていない自分」は「自分をみている自分」がいるので二人称になります。「自分を見失う」と一人称になります。一人称の「自分」は孤独でしょうし、その結果自己中心的な行動を取ったり、周りに対する配慮がなくなったり、自分だけがという被害妄想意識が強くなったりするのかもしれません。
ふと自分に置き換えて考えてみました。振り返ってみると、昨年あたりから地震にかこつけて「自分を見失って」いたような気がします。その間、辛く、苦しく、孤独に感じることもありました。そしてそこから何も特別なことでなく、誰もが「自分を見失う」可能性があり、また「自分を見失う」ことはとても辛いことがわかりました。
「自分を見失っていた自分」に気付いて気持ちがラクになりました。まだ冷静に、客観的に自分を見ることが出来ないかもしれませんが、気付いただけでも儲けものです。これからは自分を見失わないようにするとともに、自分を見失ってしまっていそうな方の苦しみも理解して、その方の苦しみに添え木でも出来ればと思いました。日本語って深いですねぇ。