この前、「夢をかなえるゾウ」(写真 水野敬也著)と、「チルドレン」(伊坂幸太郎著)を読みました。「B型の説明書」以来、電車でも本が読めるようになり、機会があれば最近は本を読んでいます。
「夢をかなえるゾウ」は、著者も書いている通り、ビジネス本、あるいは自己啓発本と中身は同じかもしれない内容です。しかし著者はそれにストーリを乗せ、ずっと読みやすく、また前向きにもう一度自分を考え直しやすいように作り変えています。歳をとると、この本の主人公のようにいささか冷めた目でこういった本を読みがちなのですが、純粋に読むとなかなか考えて作られている本だと思いました。私も今、少し自分を変えている最中です。
「チルドレン」は、最近映画でも、ドラマでも話題になっている作家のものです。短編なのですが、本を通して一つのつながりが出てきます。短編と思って飛ばさずに読んだほうが良さそうです。作者は出身大学が一緒で、物語に出てくる場面も仙台の思い出される景色が多く、以前から興味を持っていました。電車で本が読めるようになってから、やっと読むことが出来ました。こちらも、読者を楽しませるべく、色々な工夫がちりばめられており、最後まで楽しく読むことが出来ました。
どうしても、古典は素晴らしく、新作はうがった目で見てしまいがちな自分がいます。歳をとり固定観念にとらわれるようになったのでしょうか。でもこの2作品は作者の意図が感じられ、楽しく読むことが出来ました。また最近読んでいない古典的な文学作品も、高校や大学のときに読んだのとはまた違う感想を持ちそうです。これを機会に、また色々な読書を楽しみたいと思います。
このブログの中で紹介した本は、待合室に置いておく事にしました。ちょっと待ち時間が長くなってしまうことが申し訳ございませんがあります。どうぞ、楽しい本を読みながら、お待ち頂ければと思います。