4月1日は、第1水曜日で一水会が開催されました。新年度のトップを切って、千葉先生(旭北歯科)と共に発表をさせて頂きました。「8020をふまえた取り組み」として、お話させて頂きました。
矯正歯科に訪れる患者さんは、目の前のガタガタや出っ歯、反対を気にされて来院されます。もちろんそれらを治すのが矯正歯科なのですが、それだけで良いのでしょうか。そもそも「歯科」の目的を自分ではこのように理解しております。
現在平均寿命は男女とも80歳を越えています。その中で、目、耳、などと同様に「歯」も衰えて言っていました。現在もその様な状況は続いています。しかし、年はとっても「欲」の部分、つまり食欲は衰えません。いくつになってもお腹は空きますし、お腹が空いたら美味しいものを食べたいと思うのは当然です。それを実現できるようにするのが「歯科」全体の目標で、そのために虫歯の治療や入れ歯、予防、などがされてきました。「矯正歯科」はその中で、「環境を整える」と言う意味でその実現を具体的にしていく分野です。
ですから、やるからには当然綺麗な歯並びにしていきますが、その歯並びが20歳になった時に後戻りしているようではわざわざ時間と労力とお金をかけて治療した意味がありません。それは30歳になってもそうでしょうし、40歳になってもそうなことに変わりないはずです。歯科医師会は、年に数回の定期健診を国民の皆様にお勧めしておりますが、矯正治療をした方であれば、そのうちの1回を矯正歯科で受けていただければ、もちろん虫歯のチェックは出来ますし、同時に噛みあわせの変化や、予防なども行なって行くことができます。ぜひ、末永くお付き合い頂き、患者さんが80歳を超えるまで(その頃僕は死んでいるでしょうが)、噛みあわせも含め良い状態で居るかどうか、そのために貢献していきたいと考えています。その為に予防への取り組みであり、機能への取り組みを行っています。
こういったお話を、会員の皆様の前でお話させて頂きました。どうしても目の前の問題を解決しようとするのは当たり前のことです。しかしプロであれば、先々の見通しまで含めて考え、説明し、行動するべきだと考えております。これらを共に行って行く歯科衛生士の存在も、欠かせないもので、当院の素晴らしいスタッフの仕事もあわせて紹介させて頂きました。
今後も出来るだけ多くの方にご理解頂き、よい治療を皆様に提供できるように努力して参ります。