2010年10月

　今週は紫を基調にしてみました。一気に寒くなったからか、あるいはこの夏の猛暑の影響からか、暫くあまり目に付くお花が無く、待合室には色々なオブジェを飾っていました。久しぶりのお花です。

　季節が移ろうのは気まぐれで、かつ急です。このところの寒さにはびっくりします。患者さんの中にも鼻を詰まらせていらっしゃる方も見受けられます。どうぞお大事になさってください。

　数名の患者さんにはお話をしていましたが、現在私も筋機能訓練中です。過去に5回以上も筋機能訓練の講習会に出ているものの、実際のトレーニングは当院の歯科衛生士が行なっていました。彼女たちと臨床のお話をするにつけ、自信がお話の中身を充分に理解していないことに気づきました。私自身、不良習癖は無いにしても、現場で行なっている彼女たちの具体的なお話を理解するにはまだまだ未熟で、それはとりもなおさず患者さんの努力や苦労も理解せずに、訓練を勧めている事になります。反省とともに、歯科衛生士：佐藤菜穂子先生のもと、訓練を始めました。

　あさっては晴れてレッスン4に入る予定です。現在は思い通りにならない自分の舌にいらだちながらも、レッスン1の時に、あまりにも何も出来なくて笑ってしまう状態よりはかなり動くようになったと自画自賛しています。

　筋機能訓練は、良く筋トレと間違われますが実は違います。筋トレの部分もありますが、むしろ自転車に乗る、正しい箸の使い方を身につける、と言ったものに似ています。筋トレだけであれば、やめれば筋肉も落ちてしまいますが、筋機能訓練は、正しい習慣を身に着けることが目的です。箸の持ち方が違っているのを直す時、指がつりそうになりますよね。今まで使っていない筋肉を使うのですから、当たり前です。ですが、一度身に付いてしまえば、特に筋肉トレーニングを続けなくとも、正しい箸の使い方が出来ます。そういった種類の物だと理解しております。

　自分で行なってみると、毎日わずかな時間でも、継続していくことの難しさを感じます。また、それを一生懸命行なってくださっている患者さんには、改めて感謝の気持ちが湧いてきます。

　一方、行なう側（当方ですが）としては、患者さんがより続けやすくなるための環境づくりにも努力を払わなければなりません。

　できるだけ多くの方に、良い形態と正しい機能を身につけていただけるよう、楽しく努力してまいりたいと思います。僕もレッスン4を頑張ってますよっ！！

　先週末は東北大学歯学部同好会の秋田県支部会が行なわれました。例年秋田市で行なわれていましたが、特に遠方の先生の参加が少なく、メンバーが固定される傾向がありました。そこで今回は初めての企画で、大曲にて行なうことになりました。講師は歯学部の一回生で、秋田県人会でもいつも世話をしてくださる伊藤秀美先生です。

　伊藤先生は、大学を定年退官されましたが、現在も臨床を続けていらっしゃるパワフルな先生です。そのパワフルさが発表にも現れていて、大学でのお仕事をまとめた講演でしたが、多岐にわたりとても時間内に詰め込むのは無理でした。今更ながらに大きな仕事をされてきたのだなぁと感銘を受けました。

　また、今回の出席者も口をそろえて言っていましたが、その根底に流れる人としての温かみがにじみ出ていました。研究も多くの方の協力が必要ですが、先生がたくさんの大きな仕事をされてきたのには、先生の人格も大きく影響していると思いました。

　大曲で行なった意図がうまく反映されて、今回初めて参加される先生や、久しぶりに顔を合わせる先生もいらっしゃいました。開催される地元の先生方のご負担も考えながらも、何度かに一回は地域をかえて同窓会を行うこともいいものだと感じました。高橋先生、佐藤先生、山中先生、勝部先生ありがとうございました。

　今年度は大学を卒業して２０年。１月には松山での同級会も予定されています。いつの間にか歳をとっても、懐かしい仲間との再会は時を戻します。ストレスを解消しながら、情報交換し、有意義な時間にして来たいと思います。皆さんもそろそろ鍋の恋しくなる頃、皆でつっつく同窓会でもいかがですか？