珍しい客
今日、仕事をしていると珍しいお客様が。鷺でしょうか。庭に舞い降りていました。外を見る向きで仕事をしていた衛生士が気付きました。驚かせてはいけないと思い、ゆっくりと、部屋の中から写真を撮りました。はからずもフラッシュが光ってしまいましたが、何も動ぜずしばらく悠々と庭をお散歩していました。工事の一休み中だったのか、周りは静かでしたが、工事再開とともに音に驚いて飛び立っていきました。
私が幼い頃には、中通も緑が溢れていて、となりの岡崎旅館の庭と繋がっていてよく幼なじみと銀玉デッポウなどで戦争ごっこをしたものです。岡崎旅館と隣のニューハウス(現在北都銀行駐車場)の間には大きなポプラの木があって、あまりの高さにランドマークになっていました。よくアメシロが降ってきたっけ。今では周りに緑は少なくなってしまいました。鳥などには数少ない憩いのスペースなのかもしれません。
医院改築に当たり、この庭を潰して新たに医院を作り、現在の建物を壊して駐車場にするという案もありました。当院は駐車場が少ないと多くの患者さんにご指摘を受けていたのでニーズにかなって合理的かもしれません。でも、医院のことだけではなく、市民として少なくなった緑を街の中に残しておきたい気持ちが強く、またそれにより、動物や私も含めた人に安らぎを与えてくれる空間を取って置きたいと思いました。更に出来れば患者さんにも少しでも癒しを与えることが出来ればと。改築後は庭を眺めながら治療を受けることが出来るようになります。
先日撮った当院の咲きはじめの梅の花です。今年は梅と桜が一緒にランデブーです。当院には桜はありませんが、のどかな春の訪れを感じることが出来ます。
先の鷺の写真の後ろにある石灯籠は、楢山登町にある同業の大村先生のお父様から、うちの祖父が譲り受けた物です。今も大村先生とは親しくさせて頂いていますが、その当時は歯科の同業、そして今は歯科だけでなく矯正まで一緒とは不思議なご縁だと思います。歴史と、大切な人と人とのつながりを感じます。これからも新たに多くの方々と良いつながりを広げていければいいなぁと思っています。のどかな春の日にふと思った感想でした。