外科矯正とは
●あごが大きく出てしまっている、またはひっこんでいる●生まれつき唇や口に中に割れ目がある
こうした症状がある場合、あごの骨を外科的に手術で切って動かす「外科矯正」が行われることがあります。手術が必要になりますが、大きな治療効果が期待できます。
外科矯正の特徴・通常の矯正治療では難しい症例でも治療が可能
・保険適応となる
保険適応が可能な症例一覧
※患者さんの都合により途中で手術を行わなくなった場合、当院から保険料を国庫に返金した後、当院から患者さんに保険外で新たにご請求することとなります。
治療方法
外科矯正は手術だけを行うのではなく、通常のワイヤーを使った矯正と組み合わせて行います。
【外科矯正の例1】顎変形症(がくへんけいしょう)
●あごが大きく前に出てしまっている●あごが大きくひっこんでいる
●あごが左右にずれている
●上下のあごの大きさが合っていない
など、顔面の変形、噛み合わせの異常を起こしている症状を、顎変形症(がくへんけいしょう)と呼びます。
口腔の機能に大きな問題があると判断された場合は、通常の矯正治療だけでなく、外科手術も併用して行う必要があります。
顎変形症は、治療に長い期間が必要となります。かみ合わせに無理のない位置に骨を動かすことで、あごの骨の位置のずれが軽減されます。
※顎変形症の保険診療に関しましては、顎口腔機能診断施設でなければ保険治療を行うことができません。当医院は、顎口腔機能診断施設です。【外科矯正の例2】口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)
口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)とは、生まれつき唇の一部や口腔内に割れ目(裂)が生じている症状の総称です。通常のワイヤーを使った矯正と、外科手術を併用して治療します。
日本では、400~500人に1人の割合で口唇口蓋裂をもつ赤ちゃんが生まれており、顔面に生じる先天異常の中では最も割合の高いもののひとつです。
口唇裂(こうしんれつ)
口唇裂とは、上口唇(うわくちびる)に、生まれつき割れ目(裂)が生じている先天的異常のことです。割れ目(裂)の状態によって完全口蓋裂、片側口蓋裂などさまざまな症状があります。口唇裂の症状によって歯ぐきや歯槽骨の一部がくっついていない状態を唇顎裂といいます。
口蓋裂(こうがいれつ)口蓋裂とは 口腔の上の部分である口蓋に生まれつき割れ目(裂)が生じている先天的異常のことです。割れ目(裂)の部分によって、硬口蓋裂、軟口蓋裂などの症状があります。
唇顎口蓋裂(しんがくこうがいれつ)口唇裂と口蓋裂の両方の症状が見られるものは唇顎口蓋裂と呼ばれます。割れ目(裂)が完全なものは完全唇顎口蓋裂と呼ばれ、一部分だけに割れ目(裂)が見られるものは、不完全唇顎口蓋裂と呼ばれます。